🌸 誕生日に会社から花が届く
はなときのお客様で、毎年社員全員の誕生日に花を贈っている会社があります。グリーン・ポケットの観葉植物のサービスも併せ、10年以上ご利用頂いております。
担当の総務部長によると、福利厚生として定着しているそうです。皆様楽しみにされていて「今年はこんな花が届いた」と次の日は話題になるそうです。また数年前に社内報で「誕生日は自分を支えてくれる周囲の人に感謝する日」という社長の考えが掲載されてからは、花の送り先を両親や奥様にする社員もいるとのこと。良き社風作りにつながっているということです。
はなときの花が喜ばれ、企業文化の構築にまで関わっていると聞くのは嬉しいことです。花が伝えるメッセージの大きさを改めて思います。そして、福利厚生としての役割を果たしていることに、時代の流れを感じます。
かつて福利厚生は住宅などの各種手当や保養所などでしたが、ストレス社会が進み職場環境の整備が叫ばれるとスポットがあたるようになります。ストレスチェック義務化や働き方改革と行政の後押しもあって、メンタルケアに繋がる福利厚生の充実が求められるようになりました。福利厚生=会社の評価です。
この傾向は若者に多く、特に売り手市場が続いている就活学生の意識には顕著に表れています。大和ハウスグループの大和ライフネクスト社の調査報告を見ると、Z世代の彼らが一番会社を選ぶ時に重要視するのが福利厚生です。
調査は、今年3月に卒業した学生を対象に、就職する際に企業選びに重視するポイントや魅力を感じる会社の制度などをインターネット調査したものです。
企業選びで重視するポイントを図にあるように約20項目にわけ、複数回答で答えて貰ったところ、ベスト3は「福利厚生が整っている(44.3%)」「給与の高さ(39.8%)」「職数種に興味がある(32.8%)」となりました。給与・職種を抑えて、福利厚生が1位です。新型コロナウイルスで学生時代の大半を自粛を強いられた彼らは、給与や仕事の内容は時勢に左右されるものであり、安定的に支給される福利厚生の方が魅力的なのでしょう。
🌸 福利厚生に現れる企業文化
今回紹介したお客様は、会社が福利厚生として「何故社員の誕生日に花を贈るのか」という想いを発信しています。そのメッセージを受けとめた社員たちは、会社に対するエンゲージメントを強くしているようです。特に、福利厚生を重要視し「ワークライフバランス(仕事と生活の調和)」を第一に考える昨今の若者たちの共感を得ているようです。
会社の社風や企業文化は福利厚生に現れ、その会社を知りたければ福利厚生を見よという時代になりそうです。本来花は人の心を晴れやかにするもの、福利厚生としての新しい役割が増えそうです。