中東情勢と花野関係~改めて感じる花の力

はなときコラム

🌸 バラやカーネーションが高級品へ
花は人の生活や心の中を彩る存在です。私たち花屋の仕事の多くは日常に即したものとなりますが、世間の景気や天候不順に加え、遠い国の政治情勢などにも影響を受けることがあります。
最近では中東情勢の悪化による物流の混乱や燃料費の高騰が懸念されます。意外に思われるかもしれませんが、日本の花市場は海外に大きく依存しています。特にバラは、ケニアやエチオピア、タンザニアといったアフリカ諸国からの輸入が多く、母の日の主役であるカーネーションも、コロンビアやエクアドルなど南米産が中心です。
中東情勢が悪化すると、航空便のルートが変更され、燃料費や保険料が上がります。花は鮮度が命ですから、船便ではなく航空輸送が基本です。肥料や資材の価格も世界的に上がっており、花の生産者も苦しい状況に置かれています。つまり、バラやカーネーションの価格に影響がでるのが困りますね。

🌸 平和の象徴である花

戦乱の緊張が続く中、日本の動きは注目されています。好意的に評価され、先の停戦時は国際的に一定の役割を果たしたと報じられています。SNS上ではイランの日本大使館に「日本よありがとう」という、感謝のメッセージ付きの花鉢が贈られたという投稿が話題になりました。その真偽は定かではありませんが、平和の象徴として花が使われたのは嬉しいことです。

20年以上前、やはり中東の独裁勢力が銅像と共に倒れた時も、日本では花屋の店先に並んだ花の歌が反戦歌として大きなヒットとなります。歌詞の一部にある「ナンバーワンにならなくてもいい」というメッセージは、競争よりも“個の尊さ”を重視する価値観として、多くの人の心を支えました。

当時も世界は不安定で、未来が見えにくい状況でした。 しかし、人々は花を通じて「平和」や「希望」を求めていたのだと思います。時代は変わっても、花の力は変わりません。